三大始祖

〜THE THREE MAJOR FOUNDER〜


乗馬を初め、競馬に興味を持つ様になってから色々な知識が目から耳から入る様になった。
その中で、とても興味があったのが「三大始祖」という言葉。
現在のサラブレッドの血統を溯れば3頭のアラブ馬に辿り着くという話はとっても興味深いものだった。
今日、世界中に存在するサラブレッドはいったいどのくらいの数になるのだろうか?
それが、たった三頭の馬から、それもアラブ馬から始まったんだと思うと本当に不思議な気持ちになる。
そこで、その三頭の事を色々と調べてみる事にした。


現在の血統の大部分を占めるダーレイ・アラビアン(Darley・Arabian)は、父親、母親共にアラブの中で高い評価を得た事から、 純血の中でも最も純粋なものと認められた。
1700年、今のシリアで生まれ、代表的な後継馬は4代目のエクリプスに始まり、ポテイトーズ、キングファーガスの両頭が引き継ぎ現在のダーレイ・アラビアンの血統の90%、サラブレッドの80%を占める。
ダーレイ・アラビアンのながれには、ビワハヤヒデ、タマモクロス、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンス、マルゼンスキー、ノーザンテースト、メジロライアン、オグリキャップ、サッカーボーイなど多くの馬達が名を連ね、上記の馬を見ただけでも、ダーレイ・アラビアンがどれだけの勢力を誇っているかが伺える。




バイアリー・ターク(Byerley・Turk)は、1680年のトルコ生まれ。
この馬は1690年のボインの戦いにおいて所有主であるバイアリー大佐を背に敵から逃れたと言われている。
血統的には、4代目のヘロドの活躍で栄えたが、その後は落ち込み、一時は滅亡寸前にまでなったという。
しかし、それを救ったのがザ・テトラーク、トウルビヨンだった。
ザ・テトラークの流れではトキノミノル、トウルビヨンの流れではシンボリルドルフ、メジロマックイーンがいる。
血統の流れを示すサークル系図(サイヤー・ライン)では、全体の7〜8%程の割合しかないのが現実である。







ゴドルフィン・アラビアン(Godolphin・Arabian)は、1724年のエジプト生まれ。
優れた種牡馬であったと言われたが、本格的に栄え出したのは、孫にあたるマッチェムからだそうだ。
この血統の流れには、イギリス競馬史上初の三冠馬ウエスト・オーストラリアンがいる。
後にこの血統はアメリカに渡り、マンノウォーに続く。
流れには、古い話になるのだけれどオートキツ、ミハルオー、新しい所ではトーヨーリファールなどがいる。
サイヤー・ラインでの割合は僅か2〜3%程である。






今回のコラムは今までとはちょっと違う感じになったかな?と・・・。
何だか、マニアックな話になってしまった気が・・・。
実はこの三頭の絵を使いたかったのが正直な所だったりする。
昔から、何だかこの3枚の絵に惹かれるものがあり、一時は複製画を海外から取り寄せようとしてみたりした。
それにしても、サラブレッドの基礎がアラブだったなんて初めて知った時はただただ驚きだった。
それも、シリア、トルコ、エジプトなんてサラブレッドからは想像できない場所で生まれた馬達が・・・と思うと本当に不思議で仕方がない。
個人的には、巡り巡る血の流れにサラブレッドの魅力や競馬の楽しさを感じりたりする。
その血統の出発点になった三頭に魅力を感じるのは当然の事だろうと、改めて思ったりした。
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